過去ログ - 「今どき魔王退治もないもんだ」【安価あり】
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24:名無しNIPPER[saga]
2015/11/05(木) 04:04:46.89 ID:FVJrEmYt0
「よし。お前の演説はすべて筆写している。これで明日には王国全土に行き渡る」

(湧き上がる歓声を背に、男が壇上から降りてくる)

男=勇者「これで、本当に上手くいくのか? こんな、ただの言葉で」

「上手くいかせるのが俺の仕事だ。この国の人間にとって、勇者の言はそれ自体が法のようなものだ。それを背景に、一気に事を進める」

勇者「本気で、やるつもりなのか。たしかに広場の皆は歓声を上げているが、だからといって、皆が皆、遺恨を捨てられるわけじゃないだろう? 異種族排除は我が国の国是で、皆そうやって今まで生きてきていたんだから」

女=騎士「失敗は目に見えているぞ! 人の心はそう簡単には変わらんのだ、こんな急激なやり方で、民がついてくると思っているのか?」

「はあ? 別に、そんな大層なことをやるわけではないだろう。異族を見つけ次第殺す、なんていう馬鹿騒ぎをやめるだけだ。最終的に共生の方向に向かおうと、棲み分けて互いの独立を脅かさない程度の関係に落ち着こうと構わん」

(都城の中を歩く。傍らの従者Eは外套を身に着けていないから、誰もが従者Eを見る。神官が従者Eを隠すような位置で従いてきていた)


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