過去ログ - 「今どき魔王退治もないもんだ」【安価あり】
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3:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 08:01:04.85 ID:qOxPA+d10
侍従D「……あ。一人、いる」

侍従H「けれども、そこの狐にも勘付かせない情報封鎖となると、かなり大掛かりよ? 教団はこの国の三竦みの一柱で、口出しできる勢力なんて、それこそ――って、え?」

侍従F「あーあー、なるほどね。そもそも神託が下りる人間なんて、本当は一人しかいないよね。王さえも従える、この国の実質上の支配者様」

侍従D「……勇者」


【……ここに、魔王討伐の宣旨を下す。神々の祝福を受け継ぎし勇者の子孫よ、神託に従いて、必ずや魔王を討ち、世界に真の平和をもたらすのだ!】


侍従E「王家は勇者の直系ではありませんから発言権も低い。直系は勇者一族と騎士団、教団ですが、騎士団は王家の飼い犬、教団は性質上勇者に傅きます。勇者が神託を受けたと言えば、その内容がどうあれ、真実になってしまう」

侍従H「『三人の供をもって魔王を滅ぼせ』。神託で言う供が騎士団と教団から一人ずつ選出されるのは当然として、もう一人。――あなたを随行させるための神託、というわけね」

侍従F「供というより従者よねー。だってキミ、全然戦えないもの。良くて荷物持ち、順当に行けば謀殺。どうするの?」

侍従D「私たちが目を離すとすぐ死ぬ。行くなら私も連れて行って」

「お前たちの素性が割れたら俺は縛り首だぞ。……ふん、つまらん儀式も終わったようだな。行け」

侍従E「ッ――、この件は後ほど。失礼します」


【勇者様だ】【勇者様がこちらに】

【あの男は――】



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