過去ログ - 「今どき魔王退治もないもんだ」【安価あり】
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9:名無しNIPPER[saga]
2015/11/02(月) 00:39:15.35 ID:UhKcO/l70
(整然と敷き詰められた石畳、調和の取れた美しい建物。この都市は豊かだ。交通の要衝、この都市を通って、あらゆる物品が流通する。……だが)

(手を振る勇者――この人々の熱狂ぶり。熱に浮かされたような絶叫……)

(前方に集団――歩み出た男の装束は集団の中で最も豪奢だった。国境地方一帯を治める領主はこの都市に拠点を構えている)

領主「ようこそ我が都市においでくださいました、勇者様」

中性的な声=勇者「はい、(…)殿。必ずや魔王を滅ぼしてみせます」

領主「さあさ、どうぞこちらに。長旅でお疲れでしょう、ひとまずごゆるりとお身体をお休めなさるといい。祝宴の準備も整っておりますゆえ」

勇者「はい。ありがとうございます」

(勇者に媚を売る領主は臣下に言い付けて、騎士と御者を替わらせる。騎士とも二言、三言言葉を交わす。領主が俺の姿を認めた)

領主「……噂は耳にしておりましたが、本当に貴殿が同行しておられるとは」

「非力なる身ではありますが、神託に従い、私も微力を尽くすつもりです。領主殿は国境地方を治める大領主であられるから、是非お力添えを頂きたいものだ」

領主「もちろんでございます。我ら王国臣民にとって、いやこの世界に生きる者にとって、魔王討滅は宿願なのですから。微力ながら、我々にできることでしたら何でもお申し付けください」


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