過去ログ - 千早「12色のクレパス」
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11:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 14:33:56.69 ID:wlnW7ggg0
 犬に吠えられて、ようやくその犬に気がついたみたいです。
 とてもビックリした様子で――でも、ものともしないでディレクターさんに詰め寄って。

 プロデューサーは、ディレクターさんに怒ってくれました。
 企画書の内容と、全然違う、って。
 自分達を騙して、アイドルを酷い目に遭わせるなら、断らせてください、って。

 プロデューサーがいてくれるだけで、こんなに安心できるんだぁって――。
 犬には、ちょっと怖がっていたみたいですけど、安堵感で、また泣いちゃって。


 ディレクターさんは、困ったような顔をして、謝ってくれました。
 後から聞いたら、961プロの、嫌がらせだったそうです。

 それで――その日のお仕事は、当初の企画通りに進んで、終わったんですが――。



 後で、私――泣いて、プロデューサーに謝りました。
 人に頼らなきゃ、何もできないクセに、出過ぎた真似をして、ごめんなさい、って。

 あんな嫌がらせだって――。
 真ちゃんなら、プロデューサーがいなくても、きっと自分で跳ね返して――!


 そう言うと、プロデューサーは、優しく笑いながら、首を振りました。

 それから、真には言うなよ、って言って、何だか意地悪そうな顔になりました。


 プロデューサーが言うには、真ちゃんもその前日、仕事先で失敗したんだそうです。



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