138:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:03:07.58 ID:WfReZCwA0
一通り、意見を出し合った後は、皆で他の人の意見を掘り下げていきます。
亜美達の意見は論外として、私は、我那覇さんの意見がどうにも腑に落ちません。
人をからかって意地悪だなんて、そんな馬鹿馬鹿しいことをする人だったかしら。
我那覇さんは、他の子達には体良く取り繕っていただけだと主張します。
でも、そうなると、あまりに下劣な亜美達の意見はどうなるのでしょうか。
追及すると、ぶっちゃけウソであると、亜美達はあっさりと白状しました。
こんな大事な会議で、平然とそのようなことができるのは、大した度胸です。
律子が怒るよりも先に、高槻さんからきついお灸が二人に据えられました。
そうなると、我那覇さん以外は、概ね肯定的な意見が並ぶように見受けられます。
ただ、水瀬さんの、コーヒーと石油の区別が付かないというのは、あんまりではないか。
そう、真が水瀬さんに追及しました。
私は本当のことを言ったまでと、水瀬さんは意見を取り下げる気が無いようです。
まるでプロデューサーが石油を飲んだことがあるように言うのは良くない、と真。
怒るポイントは、そこではないと思うのですけれど。
オロオロと間に立とうとする萩原さんを後目に、真と水瀬さんの言い争いは続きます。
ひとまずほっといて、他の意見を見ましょうと、進行役の律子が言いました。
そ、それでいいんですか!? と春香までオロオロしています。
でも、とりあえず私達は、前に進まなくてはなりません。
律子の、仕事人間という意見――これは、たぶんウソだろうと、美希が言いました。
仕事を頑張る理由を、自分達のためだと素直に言えない、彼の照れ隠しである、と。
これには、ほとんど皆が同意をしていたように思います。
律子は人を見る目が無いね、と美希。
さんを付けなさい、と律子にたしなめられ、口を尖らせて椅子に座り直します。
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