過去ログ - 千早「12色のクレパス」
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142:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:21:14.49 ID:WfReZCwA0
 最初は、私からでした。

 でも、イメージが固まらないままに、キャンバスを持たされても、ペンは進みません。
 ほとんど何もしないまま、20秒が経ち、隣のあずささんの手に渡りました。

 小心者とか言う人も、中にはいましたが、逆の立場になって考えてみてほしいわ。


 あずささんは、少し悩む仕草をした後――。
 最後の5秒ほど、キャンバスの外側の縁を、少しなぞりました。

 私の色は、少し強いから、縁取りをするくらいがちょうど良いかしら〜、とのことです。
 あずささんらしい配慮だと思います。

 次の四条さんも、あずささんと似たような色でしたので、それに倣いました。
 紫の縁の内側をなぞるように、臙脂色が続きます。


 次の真は、元気良くペンを進めるかと思われましたが、意外と慎重でした。
 確かに、真が持っているのは黒ですから、一度失敗すると修正が困難です。

 悩みながら、何となくチョンチョンと、キャンバスを叩くうちに、時間が終わりました。

 次は、萩原さんですけれど――先ほどの通り、白でしたので、することがありません。
 まだ、私の出番は良いかなぁと、遠慮がちに手を振り、水瀬さんに手渡しました。

 萩原さんには、申し訳ないことになってしまったと思います。


 だらしないわね――この伊織ちゃんに任せなさい、と水瀬さんがキャンバスを取ります。
 水瀬さんは何と、豪快に一面をピンクに塗ってしまいました。

 何てことを――! と言いかける真に、水瀬さんは不敵な笑みを浮かべます。
 こういうのは、やったもん勝ちなのよ、と。



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