146:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:40:37.83 ID:WfReZCwA0
皆を引っ掻き回す、賑やかな黄色。
我が強いけれど、全体を良く見て立ち回るピンク。
ガサツで不器用だけれど、周囲を気遣う繊細な黒。
色と色の間を取り持つ、いてくれるだけで安心する白。
調和を愛し、柔軟に色の間を走り回る浅葱色。
きっと寂しがり屋で仲間想いであるがゆえに、神出鬼没な臙脂色。
穏やかに皆を見守って自信を与える、包容力のある紫。
淡白で品行方正な、規則正しい緑。
その場をポカポカと温めてくれる、面倒見の良いオレンジ。
生真面目なだけの、つまらない青。
太陽のようにキラキラと輝く、迷いの無い黄緑。
そして、皆の中心で、ニコニコと笑う赤。
でたらめな色の羅列は、呆れるほど――息を呑むほど、私達そのものであり――。
キャンバスのどこを見ても、私達のプロデューサーが、あらゆる所に息づいていました。
一瞬の静寂の後――春香の嗚咽が、夕暮れ時の事務所に響きました。
――――待っていたわ、春香。
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