過去ログ - 千早「12色のクレパス」
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24:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 15:16:17.26 ID:wlnW7ggg0
 そう言葉が漏れて、ハッと我に返りました。
 何を言ってるんだボクは!

 でも、プロデューサーにはバッチリ聞かれちゃってたみたいで――。


 一体何があったんだ、って、いつに無く真剣な顔で聞かれました。

 そりゃあそうですよね。
 女の子らしくありたいと公言しているボクの口から、男の子だったら、だなんて――。


 それで、プロデューサーに、事のいきさつと、今抱えてるモヤモヤを打ち明けました。

 女の子らしくできない悔しさ――。
 乱暴でガサツで、周りに迷惑かけてばかりな自分の情けなさ――。

 泣くのだけは、何とか堪えました。



 プロデューサーは、黙って聞いて――いるのかと思ったら、自分の編み物に夢中でした。

 ちょ、ちょっとプロデューサー! ボクの話聞いてました!?
 なんてボク焦ってね、へへっ。


 良し、と言ってプロデューサーは、自分の編み物をボクに手渡しました。
 それは、手袋というにはほど遠い、ただのグチャグチャな毛糸の塊でしかありません。

 何ですかこれ、って聞くと、プロデューサーは笑いながら答えました。



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