52:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:56:03.00 ID:wlnW7ggg0
――彼女は、私の心が読めるのでしょうか?
返す言葉を無くした私に、彼女はなおも優しく語りかけます。
響ちゃんだけじゃなく、私も、皆も――プロデューサーさんも、良く知っていたのよ。
孤高でミステリアスな貴音ちゃんは、皆を思いやる優しい心の持ち主で――。
ちょっと頑固で、強がりで、でも実は、とっても寂しがり屋さんなんだってことをね。
皆に弱みを気取られまいとして、自分自身の心をいじめているのだとしたら――。
それは、私達にとって、勝手だけれど、見過ごすことができないことなの。
きっと、プロデューサーさんも、そう思うんじゃないかしら。
あの人が言っていたように、私は、ファンの人達だけじゃなく――。
自分自身も元気づけられるアイドルになりたいって、そう思うの。
オーディションも満足に受からない身で、偉そうに言えたものではないけれど――。
いつか、美希ちゃんも、春香ちゃんも戻って――。
皆でもう一度、誰もが悲しむことなく、笑ってお仕事ができるようになれればいいわね。
だから――まずは、私達自身が笑い合うことから、始めてみるのはどうかしら。
あの子達を、もう一度、笑いながら迎え入れるためにも――。
貴音ちゃん――私達の光を、恐れないで。
弱いことは、恥ずかしいことではないのよ。
小鳥嬢が暖かい飲み物を作って待っているから、落ち着いたら下に降りて来るように。
そう言い残し、彼女は事務室へと降りて行きました。
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