過去ログ - 【R18】「粉雪が身体を冷やすから…」【モバマス】
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21: ◆.SNq56nb7mzL[saga]
2015/10/25(日) 20:02:48.29 ID:gPJ/lNL8o



8.

数日後、とある週末、とある温泉宿場町の、とあるビジネスホテル。

その薄暗い室内に、跳ねるような若い女性の声――十時愛梨の声が響いた。

「それでねぇ! あのオジサン、ヤラシー目で愛梨の事見るんだよ! もう、サイテー!」
「そうねぇ、あれは無いわねぇ。でも、有名税だと思って我慢しなくちゃ」
「そうですけどぉ……」

不満顔の愛梨がアルミ缶を、くぴぴ、と可愛らしくあおる。

その中身はアルコール度数の低い缶チューハイだが、すでに4本目ということもあり、愛梨は完全に酔っ払っていた。

「ねぇねぇ、どう思うー? 嫌だよねーぇ?」

愛梨が、ベッドの隅で息を殺している彼にしなだれかかる。

彼は邪険にすることも出来ず、さりとて、他人の目の前でイチャつくこともできず、困った顔で愛梨の身体を優しく押し戻した。

「そりゃ、嫌だけど、和久井さんの言う通り、有名税だと思わなきゃ…」
「ぶぅぅぅぅ……」

彼の言葉に愛梨が可愛らしく口を尖らせる。

そんな2人を、

「仲が良いのねー」

和久井留美が、笑みを浮かべて見つめていた。





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