過去ログ - 【R18】「粉雪が身体を冷やすから…」【モバマス】
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◆.SNq56nb7mzL
[saga]
2015/10/25(日) 20:14:04.19 ID:gPJ/lNL8o
「…………はぁ! はぁはぁはぁはぁ…………」
いったい、何分間キスをしたのだろうか?
ようやく離れた留美と彼の口唇は、当たり前のように唾液の橋が、とろん、と銀の糸を引き、互いの胸に墜ちた。
「はぁはぁはぁ…… 良かったわ… すごく……」
肉体的な性感とは別の、精神的な充実感を感じさせる口調で留美が言う。
「キス… 好きなんですね…」
「…ええ、とても」
再び、男の胸板に顔を寄せて留美がぼんやりと呟く。
カノジョ
また一つ愛梨を裏切ってしまった彼だが、女がこうまで幸せそうにしている様を見ると、
破廉恥なことではあるが男としての充実感を感じてしまった。
だから、呟いてしまった。
「キスだけで良かったら… これから良いですよ」
「……良いの?」
一瞬、不安そうに聞き返し、次の瞬間、まるで童女のようなあどけない笑みが浮かぶ。
その表情に絆されてしまい、彼は曖昧な表情のまま、つい、首を立てに振ってしまった。
「ありがとう」
それは計算だったのか、それとも、自然な動作だったのか。
感謝の言葉を言った後、留美は、コテン、と頭を彼の胸板に乗せ、そして、しばらくその感触を楽しんだあと、
「ぢゅ、ぢゅぢゅぢゅ……!」
甘えるように、じゃれるように、彼の首筋をその口唇で甘く、そして、強く吸った。
「ッッッ! 留美さん!」
「え… あっ…!」
ふと、我に返った時には、すでに遅かった。
留美の吸引により、彼の首筋には、うっすらと紅いキスマークが刻まれてしまっていた。
「ご、ごめんなさい! そんなつもりじゃ…」
「えっと… 流石にこれは…」
慌ててスマホを起動し、インカメラで首筋を確認する。
「……微妙」
紅い斑点は、強弁すれば擦過による炎症に見えなくも無い。
「本当にごめんなさい… ええと、温めれば少しは消えるから…」
「愛梨はこういうのに鈍いと思うから、多分、平気だろ…」
どっと疲れが出たのか、どこか投げやりに呟くと、彼はベッドから立ち上がった。
「…怒ってる?」
ふと視線を落とすと、誰もがその美貌を羨む美女が、弱気な姿など見せない知的な美女が、
まるで叱られる前の子供のような不安な表情で見上げている。
「…いや、キスして良いって言ったの、俺だし…」
そんな姿を怒るに怒れず、彼は照れ臭そうに笑った。
「…留美さんの、そのレアな顔で、チャラにしてあげます」
「な、なによ、もぅ……」
「ハハ、さっきも言ったけど、愛梨は鈍いからバレませんよ。 …今までバレてないんだから」
「あ… ええ、そうね…」
「シャワー浴びますね。そしたら少しは消えるだろうし、もっとバレませんよ」
話しているうちに自信が出たのか、彼は落ち着いた口調でそう言った。
そして……
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