7:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/25(日) 20:40:20.41 ID:pbBJgp4P0
(暗転、テーブルのあるスペースに戻る)
あの儀式からそれなりに時間が過ぎた気がするけど、何も変化はなかった。
今は読み飽きた本を選んで、他に解釈の方法が無いか粗探しをするような読書を始める。
そのとき…私しか居ないはずのこの場所で、私以外の声が聞こえた。
「そんな小さい器だから、何もかもに勝手に否定を重ねて逃げるんだ!弱虫が!」
…父親のような妙に威厳のある声…それが脳内に響く
すっごく不快な気分だ。
私は変な妄想をしたんだと思い込んで、気にしないようにする。
「今度は無視か、ほとほと呆れた小娘だ!」
また…声が聞こえる…耳の内側から聞こえてくるような感覚が本当に不快だ。
そして、その声には妙な響きというか、声の元に方向があるように感じた。
ふと、後ろを見ると…大きな姿見があった。
嫌な予感がする…私は…少し考えたあと…姿見の前に立った。
そこ居たいたのは…私…いつもの私…
何だ…って安心したときだった…
「お前は何をしているんだ?」
…声は明らかに大人な男性の声なのに…動いているのは…私の口…何で?
私はその不可解な現象を見た瞬間に姿見から離れた。
姿見から離れると声は聞こえるけど、音量は小さくなる。
それが分かってから、私は姿見の前に行かなくなった。
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