45:名無しNIPPER[saga]
2015/10/28(水) 00:22:12.07 ID:1tRBA37Jo
○月△日 思い知った日
暫くの間、ごたごたしていた書く暇がなかった。
足の問題もないと医者のお墨付きを貰いった日下部さんは復帰し、私と共に行動することも増えた。
人は理屈通りに動ける訳ではない。
少し前の私はそれを知っていると口にしながら、理解していなかった。
小柄な体躯を気にして、オトナで一人前の女性になりたかった日下部さん。
才能を見出した美城常務は日下部さんの願いを叶えることに腐心した。
日下部さんは美城常務の期待に応えたかった。
だけれど、人にはバランスというものがある。
それを知らなかったから私と常務は失敗した。願うものと資質は必ずしも一致しない。
理屈と精神は噛み合わない。
だが、これまで成功していたのだ。そちらの才も伸びしろもあるのだろう。
美城常務の理想、スター性と物語性も兼ね備えている。
きっと、一つボタンを掛け違えてしまっただけなのだ。
……本当に、ままならない。
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