5:名無しNIPPER[saga]
2015/10/26(月) 02:23:55.76 ID:Vj2kbUXCo
○月△日 とても情けない日
「今更貴方に教えてもらうことなんてない」
そう言われた時、私の中のなにかを粉々に砕かれた気がした。
私は教授される側で岡崎さんは教授する側。
そんなことはとっくに分かっていたはずなのに、どこかで驕っていた。
所詮は年端もいかぬ子供だと。
◇
○月△日 清々しい日
一日経って、なぜか体が軽くなっていることに気づいた。
心の中にあったわだかまりを打ち砕かれた気分だ。
それを岡崎さんに打ち明けると、それは『どえむ』というのだと教授された。
なるほど、わたしは『どえむ』だったらしい。
一人、言葉にしながら納得していると、岡崎さんがきょとん、とした表情の後にお腹を押さえながら笑いだした。
瞳の端に涙を溜めながら笑う姿がなぜか瞼に焼き付いて離れない。
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