過去ログ - 男「安価とコンマでラノベのお約束展開に立ち向かう」
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◆F1lG9.j1rOmV
[saga]
2015/11/03(火) 22:52:33.44 ID:biqN9RrM0
…………
医務官「――はいおしまい。このくらいの怪我なら模擬戦免除にはならないわね」
男「まだ派手に動くと痛むんですが」
医務官「そもそも自業自得じゃなくて?」
男「おっしゃる通りです」
視界を炎が覆った時はこりゃ駄目かと思ったものだが、それでもいくばくかの手心は加えてくれていたらしい。
服や所持品の大半を派手に炭化されたのは痛かった(特に財布が痛い)ものの、男の負傷は度合いとしては模擬戦を免除されない程度に収まっていた。
が、いつも通りに本調子で戦えるかと言うとそうもいかない程度のダメージは残っており。
医務官「あとは自分の自然治癒力で治しなさい。規定があるから、これ以上うちでしてあげられる処置は無いわ」
男「センセのご慈悲でもうちょっと何とかなりませんか」
医務官「後輩の女の子をからかいまくった挙句燃やされた上級生に対しても分け隔てなく接しているというのが既に慈悲よ」
男「帰ってゆっくり休みます」
医務官「そうしなさい。あんまりおバカなことばかりしてるんじゃありませんよー」
男「ありがとうございましたー。いてて……」
一礼して医務室を出つつ、じわじわと意識の隅に居座り続ける痛みに顔をしかめる。
ちなみにあの後ツインテはどうしたかといえば、男を焼いた後、全身に密度高く炎を纏った炎の魔神状態でそのまま帰っていった。
単純にあのスカートの状態ではそれを解除するわけにもいかなかったのだろうが、周りの人間もツインテの気迫に無言で道を開けるしかなかったため、途中で風紀委員に捕縛でもされていない限りはあのまま無事寮まで帰ったのだろう。
男「まあ実際自業自得だし文句は言うまい……」
このハンデを負った状態で、明日の授業や模擬戦をどうこなすかを考えつつ、男は帰路につくのだった。
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