過去ログ - 魔姫「捕まえてごらんなさい、色男」
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16: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/10/29(木) 19:04:35.50 ID:OLWTbaMw0
魔姫「これ、美味しい〜。もう1回並んで別の味買ってこようかな〜」

たらふく食べた後デザートに突入し、魔姫は幸せ一杯な顔を見せていた。

猫耳「ねー。手作り工芸品のお店もあるけど、ああいう所は行かないの?」

魔姫「あら弟ぉ、行きたかったの? なら普段のご褒美に、何か買ってあげるわ」フフ

猫耳「本当? 普段からこき使われてる甲斐があったよー」

魔姫「なぁーんですってぇ〜!」

猫耳「わー、お姉ちゃんが怒った〜」

おどけた様子で猫耳は魔姫から逃げた。

が。

ドンッ

猫耳「あ、ごめんなさ……――っ!?」

魔姫「――っ!?」

そのぶつかった相手を見て、2人は硬直した。



勇者「いや大丈夫。気をつけてね」


魔王――魔姫の父を討った、勇者だった。



猫耳「…………」

猫耳が固まっている間に、勇者は去っていった。

魔姫「…ばれなかったわよね?」

猫耳「うーん…。勇者は僕の顔、知らないと思うし……」

魔姫「そう。それじゃお店の方に行きましょうか」

猫耳「ちょっ。…もぉ〜、魔姫は危機感ないにゃー」

魔姫「ばれなきゃいいだけよ。さて、どの店から行く?」

猫耳「えーと…じゃあ編み物のお店……」

魔姫「オッケー、じゃあ行きましょう」




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