過去ログ - 魔姫「捕まえてごらんなさい、色男」
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67: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/01(日) 17:20:04.54 ID:WB90AVj00
王子「…!?」
突然上から降ってきた何かが、王子の視界を塞いだ。
上から降ってきたもの、それは――
猫耳「魔姫に、ひどいことするなー!!」
王子「くっ…離れろ!」
魔姫「ね、猫!?」
どうして猫が――って、今はそんなこと考えている場合じゃない。
猫耳「逃げろ魔姫、早く、今の内に!!」
魔姫「ば、ばか言ってんじゃないわよ! あんた、どうして……!」
先に外に出ていろと言ったはずだ。なのに――いや、わかっている。猫耳は、自分を置いて逃げるような奴じゃない。
わかっていたはずなのに――
猫耳「魔姫、お願いだ、早く……」
魔姫「冗談じゃ……」
ハンター「言い争ってる場合か…!」グイッ
魔姫「ハンター…!」
ハンターは大量の血を流しながらも、しっかり魔姫の手を握った。
ハンター「逃げるぞっ!!」
魔姫「待って…猫、猫っ!」
ハンターに手を引かれ、階段を駆け上がる。
やがて猫耳達の姿が見えなくなる――だけど遠くで、悲鳴が聞こえた。
猫耳「ああぁ――っ!!」
魔姫「猫――っ!!」
今すぐ駆けつけたいのに、魔姫はハンターの手を振りほどくことすらできなかった。
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