過去ログ - 魔姫「捕まえてごらんなさい、色男」
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7: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/10/28(水) 17:46:07.59 ID:QdjJeYdN0
>廃館


魔姫「ただいま〜」

山の奥にある廃館に戻ってきた魔姫を、1人の少年が出迎えた。

猫耳「お帰り魔姫。今日は遅かったね?」

魔姫「えぇ。『残党狩り』に遭遇してね」

猫耳「にゃっ!? け、け、ケガはない!?」

魔姫「フフン、私が残党狩りごときに遅れを取るように見えて?」

猫耳「そんなのわかんないよぉ〜…」

魔姫「私は無事に帰ってきたわ、安心しなさい。そんなことよりお風呂の準備はできている?」

猫耳「え、あ、夕飯の準備に手間取って…」

魔姫「だったら無駄口叩いてないで働きなさい、私はお風呂に入りたいの!!」

猫耳「ひえっ」

魔姫に怒鳴られた猫耳は慌ててお風呂の準備に取り掛か…ろうとして、

猫耳「うにゃっ」ドスン

顔面から転んだ。

猫耳「ご、ごめっ、今すぐやるからっ……」

魔姫「…もう、ばかね本当。慌てなくていいのよ」

魔姫はしゃがんで、猫耳の頭をポンと叩く。

魔姫「私が襲われたと聞いて動揺しているんでしょ? この通り、私は大丈夫だから…ね?」

猫耳「うん…」グスッ

魔姫の穏やかな声を聞いた猫耳はようやく安心できたのか、涙目になった。
そんな猫耳の頭を、魔姫は「ばか」と呟きながら優しく撫でてやっていた。


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