過去ログ - 魔姫「捕まえてごらんなさい、色男」
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78: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/02(月) 19:04:09.36 ID:U0JZS91/0
勇者は城に駆け込んだ。
別に、王子に文句を言うつもりはない。魔姫は勇者の想い人ではあるが、勇者にとっては王子の方が付き合いの長い親友だ。
だからこの機会に、どういうつもりで魔姫を追っているのかを聞いてみようと思った。
勇者(あ、王子だ)
謁見の間の扉が少し開いていて、そこに王子の姿を見つけた。
勇者「王子ー…」
王子「…許さん」
勇者「え?」
勇者はそこで足をピタリと止めた。
王子「人間め…見つけ出して、ハラワタを引きずり出してやる…。『我』の邪魔をする者は、1人残らず……」
王子は勇者が覗いていると気付いていない様子だ。
その低くかすれた声も、禍々しい形相も、勇者の知る王子とはかけ離れている。
勇者(どうしちまったんだよ、王子……)
勇者は戸惑い、王子に声をかけられずにいた。
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