過去ログ - 魔姫「捕まえてごらんなさい、色男」
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87: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/03(火) 18:37:41.43 ID:bh9UjSJo0
王子「さて…首を切り落としてやろうか、裏切り者め……」
魔姫「…っ、させるかああぁぁっ!!」
王子「――っ」
魔姫の放った衝撃波で、王子は吹っ飛んでいった。
あの王子なら、これも大したダメージにならずに戻ってくると思うが…。
魔姫「あんた! 何でこんな無茶を!」
ハンター「…仕方ないだろう」
ハンターは腹と口から血を流しながらも、平然とした態度で言った。
ハンター「言っただろう、お前に命を捧げると」
魔姫「いらないって、言ったのに……」
ハンター「そう言うな。俺程度の力でも、猫坊主を助ける程度はできた。…これで俺を許せ」
魔姫「許すも何も…感謝してるわよ、ばか!!」
ハンター「そうか」
ハンターはフッと笑った。
そしてベランダの手すりに掴まり、何とか立ち上がる。
ハンター「これで何の懸念も無くなっただろう。思い切り戦え」
そう言うとハンターはベランダから飛び降りた。
ドスンという音と同時に「いてえっ!」と声が聞こえたが、とりあえず生きているようだ。あとは、助手の回復魔法で助かるだろう。
問題はこちらだ――
王子「よくもやってくれたねぇ」
案の定、王子はピンピンしながら戻ってきた。
だが――ハンターの言う通り、何の懸念も無くなった。
魔姫「これで本当の本気を出せるわぁ…」ゴゴゴ
王子「え?」
魔姫「覚悟なさい馬鹿王子! 後悔する位、痛めつけてやるから!!」
魔姫は思い切り、魔力を滾らせた。
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