過去ログ - 魔姫「捕まえてごらんなさい、色男」
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96: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/03(火) 18:43:34.51 ID:bh9UjSJo0
この事件は目撃者が多数いた為、勇者は王子殺しの罪に問われることはなかった。
息子を失った国王の悲しみは、盛大な葬儀という形で晴らされた。
ハンター「そしてお前はまた世界から持て囃される、と」
勇者「もう勘弁してくれ、魔王を倒した時点で俺の仕事は終わってるっての」
ハンター「まだ、そうとは言えんぞ。…世界が完全に平和になるまで、な」
勇者「俺が生きている間に、そうなるのかねぇ」
まだまだ魔王軍の残党は残っている。
中には新たな魔王として君臨しようと潜んでいる者もいるだろう…悪魔王のように。
ハンター「新たな魔王は生み出させん。…俺たち、残党狩りを生業とする者がいる限りな」
勇者「……お前、大分いい顔になったよ」
少し前のハンターは、魔物のことを口にするだけで、憎悪が顔に浮かんでいた。
勇者「俺はお前に1つ謝らないといけない」
ハンター「何だ?」
勇者「憎しみを糧に命を賭けるな――以前お前にそう説教したけど、俺は…」
ハンター「…あぁ」
憎しみの感情で悪魔王を葬った。それは、以前のハンターと変わりはない。
ハンター「そんな顔をするな、勇者。…お前や魔姫が、憎しみに囚われた俺を変えてくれたんだ」
勇者「ハンター…」
ハンター「…これからもお互い、戦っていこうぜ…平和の為に」
勇者「…そうだな!」
勇者とハンターは、互いに拳を合わせた。
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