過去ログ - 妹「大好きだよ、お姉ちゃん」
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35:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 00:17:48.22 ID:c7TuXhcsO
姉「……私ね、昨日まで悩んでたことがあるの」

妹「うん」

姉「でもね……今日になって、解決しちゃったんだ」

妹「どんな悩みだったの?」

姉「教えてほしい?」

妹「うん」

姉「うん、いいよ。 もう解決したことだし」

姉「……あのね、私、告白されたんだ」

妹「……そうなんだ」

姉「気持ちは嬉しかった。 でも、OKすることはできなくて……」

姉「それでも、勇気を出して告白してくれたその人の気持ちを無碍にはしたくなくて……その時に答えられなかったの」

姉「私、最低だよね。 だって逃げたんだもん。 その人を傷つけたくないからって、その人と仲良しのままでいたいからって」

妹「お姉ちゃん……」

姉「でね、ずっと考えてたの。 どうやったらその人を傷つけずに断れるかな、って」

姉「でも、だめだった。 何にも思いつかなかった」

姉「それで、ずっと悩んで、帰り道も無駄に遠回りしながら考えてたんだけど……」

姉「やっぱり何も思いつかなくて。 暗くなったから帰ろうと思って家の前まで行ったらね?」

姉「告白してくれた人がね、待ってたの。 てっきり、私の答えを待ってるのかと思ってたけど……」

姉「違ったの。 その人は私が悩んでることに気付いて、悩ませてごめんって、迷惑かけてごめんって謝ってきたの」

姉「わかる? もう冬が近くて、昨日だってすっごく寒かったんだよ? なのに、その人はきっと何時間もそこで、ずっと私を待ってた」

姉「ふふっ、バカだよね。 風邪ひくかもしれないのにさ。 いつ帰ってくるかもわからない人のことを、寒い中ずっと待ってたんだもん」

妹「……」

姉「でもね、バカだなあって思ったけど……」

姉「……同時に、すっごくドキドキしたの。 この人はここまで私のことを想ってくれてるんだって」

姉「その後、どうなったと思う? ふふ、その人、熱出して倒れちゃったんだよ?」

姉「それでさ……今朝学校に行っても、授業に行っても、その人のことばっかり考えちゃって、なんにも手がつかなくて。 こうやって帰ってきちゃったわけ」

姉「おかしいよね。 前まで、何ともなかったはずなのに。 急にその人のこと、意識しちゃって。 もう、頭の中がいっぱいになるの」

姉「そして……こうやって、ぴったりくっついてるだけで、壊れちゃいそうなくらいドキドキするの」

妹「それって……ん」




何か言おうとした妹の口に、人差し指を当てて制した。


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