過去ログ - アイシャ・ジャクソンの半生記
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2015/10/31(土) 16:16:22.66 ID:kIazE1A+0
外国で同郷の者同士や、同人種同士が会うと、だいたいこんな世間話になる…
私は彼と他愛もない世間話をしていたのだが、その最中にトンでもない事実を知ることになる……

アラブ人「僕の名は アリ・ハッサン …よろしく」

アイシャ「…アリ…ハッサン」

アリ「どうかしたのですか?」

アイシャ「えと…私がもう何年も会っていない幼馴染と同じ名前だったのよ」

アリ「はは、ムスリムは同じ名前が多いからね」

アイシャ「私は アイシャ・ジャクソン よろしく」

アリ「え!驚いた! アイシャっていう名…僕の何年も会っていない幼馴染と同じ名だ!」

アイシャ「え…? で、でも、よくある名前だから…」
 
アリ「失礼なことを聞いてすまないが…もしかしたらキミのご両親は…」

アイシャ「義理の両親よ…私は孤児だったから」

アリ「・・・・・・・・・」

アイシャ「アラブにいた私を引き取ってくれたのがジャクソン夫妻…」

アリ「僕も孤児だった、ハッサンていう父親の名前しかしらない、両親の顔もよく覚えていない…

アフマドっていう男に拾われ、物心ついた頃にはゲリラのキャンプにいた」

アイシャ「まさか…」

アリ「そこにいた女の子がアイシャ、両親の顔も名前も知らない子…」

アイシャ「間違いない…」

アリ「面影があったから、名前を聞いた時まさかと思ったんだが…」

アイシャ「こんな…偶然があるなんて…」

アリ「本当に懐かしい…」

アイシャ「何年ぶりかしら…あなたはすっかり逞しくなって…分かんなかったわ…」

あの地獄から解放された後、お互いにどう生きてきたか……
十数年ぶりに会うアリと夢中になって話をした。

アリは国内で資金を貯め、トルコに渡り、商売を始めたらしい。



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