過去ログ - アイシャ・ジャクソンの半生記
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2015/10/31(土) 16:21:06.37 ID:kIazE1A+0
WTC跡地の前を通った…

アニス「ここは何があった場所なの?」

アイシャ「ココでは多くの尊い命が失われたの…」

カトー「昔、イスラム系のテロリストが多くの人を殺したのさ…」

ミナ「…アメリカ人だって、外国でたくさん人を殺してるじゃない、自業自得だよ」

アリ「人は憎しみ合い、殺し合いをしてきた …そんな歴史を歩んできたんだが」

アイシャ「でもね、あなた達の時代はみんなで仲良く暮らして欲しいと思うの
      ミナちゃんたちの時代、これからの時代にはそういう争いを残したくないの」

アリ「自業自得とか誰が悪いとか言ったら、みんな悪い奴かもしれないよ?」

カトー「いろんな国で殺したり殺されたり…僕の先祖の国、日本もそう。
     戦争ってヤツは、みんなどこかで悪人になってしまう物だ…」

ミナ「…そうなのかしら、わたしにはわからない」

トム「すいませんアイシャさん、こんな所を通って…」

アイシャ「気にしないで」

アリ「歴史を学んで考えるのも大事なことだ…」

昔の私ならたぶんミナと同じことを言っていただろう。
それを言わなくなったのは私が大人になったから?賢くなったから?
いや、単にアメリカナイズされただけ?私がアメリカ人になっただけ?
…なんだか少し複雑な気持ちになった。

本当に何が正しいのか誰が正しいのか、何が正しかったのか誰が正しかったのか、
私には分からないし、たぶん誰にも分からないと思う。
過去のことなんかは、今になっては分かりようのない事も沢山あると思う。

「私は私の正しいと思えることをミナに言って伝えた」

私にはこれしか出来なかったけど、これでよかったんだと思う……

アイシャ「さ、もうすぐローワーマンハッタンよ!」

車はマンハッタンの一番端、ミスリバティーに近い場所へと向かう。



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