過去ログ - アイシャ・ジャクソンの半生記
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25:名無しNIPPER
2015/11/01(日) 00:54:19.57 ID:wWHmbeBW0
―セントラルパーク

早い時間なのでジョギングをしている人、犬の散歩をしている人が目立つ。
私はベンチに座ってこれからどうしようか考え込んだが、いいアイデアなんて浮かばなかった。

大空を堂々と飛ぶハヤブサを見て「私も飛べたらな…」と羨ましがってみるが、
それは何の足しにもならなかった……。
空を飛ぶことより、ハヤブサの逞しさを見習うべきなんだろうけど、
今の私はそんな逞しくもないし、逞しくも出来ない…と、思った。
辺りの店が開く時間になると、私は買い物に行く。
服や小物を買いかえるためだ。



私はジムの言ったことに腹を立て、ジムから貰った物を身に着けないことにした。
そのために服や小物を買い換えるなんて、子供じみた反抗だと思うけど、
今の私にはこんなことしか出来なかった………。

服を換え、化粧も変えると、私はカフェでコーヒーを飲む。
コーヒーを飲みながら、また考え込むけど、いいアイデアは浮かばない…。



アイシャ「半日でだいぶ、お金を使ってしまったようね…」

財布の中を確かめてみると、残金が残り少なくなっているのがすぐに分かった。

今まであまり意識しなかったが。
アラブにいた頃の生活と比べれば、ジムとの生活やジャクソン家での生活は、
だいぶ恵まれたものだと思った。
しかし、アメリカにおいても、今までの生活は裕福な人間の贅沢な生活なのだ…
……それがよく分かった。

そんな考え事をしながら何気なく財布を調べると、一枚の名刺を見つける。

アイシャ「アリの名刺だ…」

NYの街で行く当てなんかない私は、アリのオフィスを訪ねてみようと思った



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