42:名無しNIPPER
2015/11/02(月) 02:50:17.45 ID:YlVf3vwU0
アイシャ「それで、どう思うわけ?」
ジム「思春期の少女みたいに夢見がち、いや、今時はその辺の女子高生のがキミより損得が分かるだろうな…」
アイシャ「それだけ?」
ジム「何? こんなことどうでもいいじゃないか…」
アイシャ「どうでもよくないわ」
アイシャ「私はそういうあなたと結婚して生活する自信ない…」
ジム「どうして? 何を困ることがある?」
アイシャ「愛のない結婚は嫌、あなたとは家族になりたくない」
ジム「愛? 言わせて貰えばそんなものはタダの看板さ!
愛なんてものは特定の人間同士巧くやっていくための欺瞞さ!」
アイシャ「そんな…あなたはそんな寂しい考えなの?」
ジム「騙し騙され…幻想を見て幻想を見せて…実にくだらん…」
アイシャ「幻想…」
ジム「下層の連中はそういう幻想の中で生きる、
つらい現実から目を逸らし、綺麗な幻想を追う、そういう人間のいかに多いことか! キミにもそういう傾向があるな?夢見がちなシンデレラよ…」
アイシャ「私が求めてるものは空虚な幻想だと言うの?」
ジム「幻想さ、つらいことがあれば幻想を見てまた頑張る…
健気なものだ、実際は成功する者、力を持ち行使出来るものはごく一部なのに。 上を目指さないものも多い……幻想を見て、満足して、一生が終わる」
アイシャ「人間に上も下もないわ!」
ジム「それは東洋の誰だかの話だったか? 僕に言わせればそれも綺麗な幻想さ!」
アイシャ「生きている者は平等よ…命の重さは等しいわ…」
ジム「ハハハハハハハハハ! キミはまだそんなことを言うか! キミの口からよく言えるな!」
アイシャ「・・・・・・・・・・」
ジム「ジャクソン夫妻や僕がキミに使ってきた額の金…
それを回せば何人死なずに済む子供がいると思う?」
アイシャ「・・・・・・・・・」
ジム「鯨を助けよう、野鳥を助けよう、犬猫を助けよう……多くの寄付金が集まるが。
しかし、その金で何人の人間を救うことが出来ると思う?
人間の命は小動物の命より軽いのだろうか?
畜生を助ける金をキミの故郷にまわせたら何人が助かるだろうね…」
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