過去ログ - アイシャ・ジャクソンの半生記
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56:名無しNIPPER
2015/11/04(水) 12:15:01.51 ID:1lGxvRQQ0
結婚して二年

私とジムの間に子供が出来た。
ジムはこの男の子に「ジョン」という名前を付けた。

ジムはジョンの為、優秀な家庭教師を雇い、何人かの専属家政婦も雇った。
高い玩具、綺麗な音楽、最新のコンピュータ…あらゆる物をジョンに買い与えた。
しかし、ジムにとってのジョンは、あくまで「自分の跡を継がす存在」

ジムはジョンに資金を惜しげもなく使うが。
父であるジムが、自分の子にすることは、ただそれだけであった。
普通の親子のような関係はない、私とジムが普通の夫婦でないように……。

私はジョンを可愛がった。
ジムは嫌いだったが、彼との子、ジョンのことは大好きだった。

ジムにとっては自分の子さえ「駒」の一つに過ぎないだろう。
しかし、私にとってこの子は…
お腹を痛めて生んだ私の分身であり、唯一の血を分けた肉親なのだ。

私はジムが与えない分の愛も注ぐつもりでジョンを愛した。
ジャクソン夫妻が私を愛したように……



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