過去ログ - アイシャ・ジャクソンの半生記
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57:名無しNIPPER
2015/11/04(水) 12:17:38.26 ID:1lGxvRQQ0
結婚して七年

ジョン「ねぇ、カレンが死んじゃった…」

アイシャ「え!」

カレンとは私が結婚前から飼っている猫のことだ、
私がアメリカに来て3年目から一緒で、妹のように可愛がった。
友達の少なかった私にはかけがいのない大事な存在だったのだ。

アイシャ「カレン……」

ジョン「ねぇ、もう、動かないの…?」

アイシャ「ええ…もう動かないわ…」

ジョン「嫌だよ、僕もっと遊びたい」

アイシャ「生き物はいつか旅立つわ…カレンにもその時が来たのよ…」

ジョン「嫌だ! さよならしたくないよ僕!」

アイシャ「それはね…無理よ、カレンは逝かなきゃだめなの。
      でもね、ジョン、あなたがカレンを忘れなければ、あなたの心の中でずっと生き続けるわ」

ジョン「本当に?」

アイシャ「本当よ…」

ジム「何を臭いこと言ってるんだ、猫なんか僕がまた買ってあげるよ」

アイシャ「ジム!!」

ジム「何がいい? カレンと同じアメリカンショートヘアか? それともキミはペルシャ猫のがいいかな?」

アイシャ「ジム! やめなさい!」

ジム「何?」

アイシャ「お金の問題じゃないのよ!」

ジム「なんだ、猫なんか金で買えるだろ? 何匹でも買ってやるよ?」

アイシャ「やめて! カレンはもう生き返らないわ! あなたがお金をいくら積んでも!」

ジム「…おいおい、たかが猫でそんなにムキになるな」

アイシャ「たかが猫!? あなたってなんて人なの!」

ジョン「二人ともやめてよ!」

ジョン「パパとママが喧嘩してるの見たくない…」

アイシャ「ジョン…」

ジム「…フン、キミが猫くらいでムキになるから悪いんだ」

ジョンは私たちが喧嘩をすることを嫌がる…
私はジョンに、なるべくジムと言い合っている所を見て欲しくなかったが、
たまに、今回のようジョンの前で言い合ってしまうこともあった。

アイシャ「ごめんねジョン…」

私はジョンを抱きしめる。

ジム「キミが悪いんだぞキミが…」

アイシャ「おねがい…もう黙って…」

ジム「フン…」

ジムは不機嫌そうにし、何処かに行ってしまった。



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