64:名無しNIPPER
2015/11/04(水) 12:27:02.80 ID:1lGxvRQQ0
ミナ「私の本当の父はアメリカ人です」
アイシャ「え!」
ミナ「アメリカ人の父…私は顔も名前も知らないヤツよ…
その人と母は付き合っていて、その間に出来た子供が私なの」
アイシャ「その…本当のお父さまはどうなったのかしら?」
ミナ「お腹にいる私と、身重だった母を置いて逃げた。
きっと邪魔だったんでしょうね、何も言わずに突然消えたらしいわ…」
アイシャ「なんてこと…」
ミナ「アメリカ人の父にしてみれば、母との関係は単なる遊びだったみたい。
子供が出来たなんて、マズイことだったみたいね」
アイシャ「・・・・・・・・・」
ミナ「ヤツは私と母を捨てたの! 私と母は捨てられたの!」
アイシャ「ひどい…」
ミナ「イスラム社会で私生児とシングルマザーは差別される…
母はだいぶ苦労したそうよ…
私だって、ハーフで変わった顔してたから、子供の頃だいぶ虐められたわ」
アイシャ「つらかったでしょう…私にもその気持ち分かる…」
ミナ「母と私を捨てて逃げたアメリカ人が憎かった!
私は自分の生まれを呪った、愛もなく私を作った無責任なヤツを憎んだわ…でもね……」
ミナ「あなたと観たアメリカ、圧倒的だった! あなたと歩いたアメリカ、魅力的だった!
アメリカで会ったあなた、とても素敵だった! あなたのような女性になりたいと思ったわ」
アイシャ「そ、そう、ありがとう、光栄だわ」
ミナ「私にもアメリカ人の血が流れてるのかしらね…あの自由の国に憧れたわ…」
アイシャ「…まぁ、決してすべての人に自由なわけではないんだけどね」
ミナ「ねぇ、アラブからアメリカに渡って成功したあなたにこそ聞きたいわ」
アイシャ「何かしら?」
ミナ「アメリカに行ってよかったと思う? 仮にもしアラブにずっといたらどうだったと思う?」
アイシャ「え?」
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