過去ログ - 沙紀「ひとかけらの微熱を乗せて」
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9: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2015/10/31(土) 19:18:06.78 ID:8QRzfjZl0
八十六。
はちじゅうろく。
ボーイッシュと呼ぶにはあまりにも不釣り合いで凶暴なそれが牙をむいてきたのだ。
「いやぁ、隣にいたのがプロデューサーでよかったっす……ちょっと安心できてたし。えへっ」
信頼されているっていうのはやっぱり嬉しいことだけど、それよりも自分の中の大小問わずいろんなものが今にも暴れ出してしまいそうでそれどころじゃなかった。
強く握った手のひらは冷蔵庫から取り出して少し時間の経ったペットボトルよりもびっしり汗をかいていて、急勾配を上っていくジェットコースターに乗っていたときよりも心臓は激しく動いていた。
別にそれからなにかあったわけじゃないけど、少なくともその日以降、俺は彼女のことを女性としか見れなくなっていた。
ただ俺はプロデューサーで、彼女もこちらを信頼しているからこそ、つい気がゆるんでしまっての行動のはず。
だから変な期待はしないし、おっぱいが柔らかかろうがそれを押し付けられようが俺は勘違いをしたりしない。
多分。
あんまり自信はない。
無理っぽいな。
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