過去ログ - 速水厚志「ハッピーエンドを取り戻す」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/10/31(土) 21:37:20.85 ID:08xPns3X0
「赤い目……あれも幻獣か!」
「撤収急げ! 対空戦車、前へ!」
地上の自衛軍に先立ち、青スキュラの群れが知性体に連れられ、5121をかばう位置に出る。
そして接近してくる一つ目カラスへとレーザーを一斉射した。
が、カラスの体にはぶわっといくつもの穴があき、レーザーがすり抜けてしまった。
カラスは反撃とばかり滞空し、強く羽ばたきを送る。
すると翼から液体が飛び散りスキュラを襲った。焼け焦げる匂いと煙が上がる。
「強酸っ、そうか、あれは小型幻獣の群れだ! ヴァンパイアバットを大量に集めて体にしてる。多分本体は骨みたいに細いはずだ!」
「言ってる場合ちゃう! 早よ逃げるで!」
身を乗り出す茜をしまって、発進する指揮車。続いて補給車。
「くそっ……こんにゃろうめ」
滝川が軽装甲に乗り込む。戦うためではなく、逃げるためだが。
しかしそれでも一つ目カラスの幻獣は、動き出した二番機に目を向けた。
「! やべぇっ!」
向かってくる。追ってくる。
羽ばたき強酸を撒き散らしながら、黒くうごめく表皮を突き破り、肩から牙のようなものが盛り上がっていく。
「! 生体ミサイルだ! よけろ滝川!」
「なっ! んなこと」
茜の警告も機体の反応も間に合わない。中型幻獣のものとは比べものにならない大きな生体ミサイルが飛んだ。
死ぬ――
そう青ざめた滝川と一つ目カラスとに、割って入る者があった。
青白い翼持つ知性体が、指先からレーザーを放ち生体ミサイルを撃ち落とす。
だが爆風は大きく、飛び散る強酸に知性体は巻き込まれた。
「っ……ライザぁああ!」
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