過去ログ - 白坂小梅「あの子を……探してるんです」九十九一希「と、片目を隠した少女は言った」
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100:名無しNIPPER[saga]
2015/11/22(日) 13:58:12.45 ID:piWlzMOm0


一希(自分がどうなってもいいのか……!)


おれには見えない存在のために。

自身が信じる存在のために。


彼女は包帯を揺らして前進する。


……彼女はマミー。亡者の装い。

ミイラ取りが魅入られて、ミイラとなる……そんな有様――。


一希「やめろ、いくな……!」


体を無理矢理動かして、彼女の細い腕を取る。


一希「止まるんだ。あそこには……何もない。おれには何も見えない。だから……」

小梅「やだ……やだよ……! あの子がいるんだもん……! と、友達なんだもん……!」

一希「だからといって今生きている君まで引き込まれてどうする……!」

小梅「い、生きてる人と……死んでる人は……友達になっちゃいけないの……? そ、そんなこと、ないよ……! ない……!」


小梅「しょ、証明、する……!」


制止は意味を為さず。

本能的な恐怖に屈せずに、彼女は自ら歩を進めていく。



一希「待て……っ!」




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