過去ログ - 白坂小梅「あの子を……探してるんです」九十九一希「と、片目を隠した少女は言った」
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11:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 22:37:06.57 ID:y+PfDi/u0

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一希「……話を聴く限り。はぐれた友人を探しているということで合っているか?」

小梅「合ってる……姿が……見えないの……あ、でもね……す、姿が見えないのは普段からで……でも、私には見えてて……そ、それが、今は本当に見えなくなってて……ど、どこかに行っちゃってるんだと、お、思うんですけど……

一希「…………いつも見えないのか」

小梅「は、はい。あ、いいえ。わ、私には、見えるの……」

一希「………………それが今は本当に見えない」

小梅「うん……」


一希「………………」


一希「………………………………」



一希「――なるほど。言わんとするところは……わかったよ。……しかし、おれだって見えるわけじゃない。君の言う“あの子”を見てはいない」

小梅「そ、そう、ですか……」

一希「……誰が『目撃』できるかまではハッキリ分からないから、片っぱしから歩き回って、聞いて回って探すしかなかったんだな……呼びかけることはできないのか」

小梅「できる……あ、や、できてると思ってた……あの子ね……いつも私のお願いを、聞いてくれる時は……そばにいてくれたから……」

一希「……いつもと『いない感じ』が違うんだな」

小梅「うん、そ、そう……そう、なの……」

一希「……あの子は神出鬼没なんだろう。ひょっこり帰ってくるということはないのか?」

小梅「……あ……あのね、あのね……今日は、いつもと違うの……!」

一希「違う?」

小梅「む、むしろ還っちゃう気がするって言うか……か、帰ってこない感じがするの……!」



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