過去ログ - 白坂小梅「あの子を……探してるんです」九十九一希「と、片目を隠した少女は言った」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/31(土) 22:22:21.52 ID:y+PfDi/u0

人ならざるものが闊歩していると設定しようとしたのに、下世話な言葉ばかり使われてはイメージが台無しだ。

近づいて声を掛ける。



一希「そこにいたのか。探したぞ」


少女「え……?」


一希「さあみんなの所に帰ろう」


「は?」

「え、誰あんた」


割って入ったおれに2人の男が訝しげな目を向ける。


一希「ああ、この子の知り合いです。すいませんがもう行かなくてはいけないので、失礼します」

少女「え、え……?」


彼女に向き直る。

互いの左目と右目が重なり合う。――互いに片方の目は髪で隠していたからこうなった。


一希(話を合わせるんだ)

少女(あ……!)


少女「ごめんなさい、これでし、失礼……します……!」


「あ、ちょっと……!」


振り返らない。少女の手を引き大通りへ。



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