11:商業科生
2015/11/02(月) 17:45:06.57 ID:xdKpxQKH0
「・・・ん?」
ここはどこだろう?
妙に明るい。
外の光じゃない。
懐かしい部屋の光・・・
そうだ、私はずっと山にいて・・・
ここは、どこだろう・・・
白い部屋、白いベッド。
まるで病院のような・・・
「おはよう」
そう声がして、寝ている私を覗き込む男。
この人をあざ笑うような声、嘲笑・・・
「昨日の・・・」
「あぁ、名前言ってなかったか。まぁ、しゅうとでも呼んでくれ」
「しゅう・・?」
名前なのか?
それとも偽名か・・・
「とりあえず、肩の傷だけは治しといた。死んでからも死のうとするなんて愚かだ」
「・・・あんたには関係ないでしょ」
「・・そりゃまそうだ」
少し自嘲的な笑みだったような気がした。
「ここは、あんたの研究所?」
「家と言わないあたり、俺がマッドサイエンティストやらネクロサイエンティストやらと言ったのは覚えてるみたいだな」
「そりゃ、嫌でもね・・・」
「ふむ。知能はいいのか。多少は冷静さもあるみたいだな」
「・・・」
この男は何だ。
死体が好き?
死体の研究者?
「まぁ、たしかに俺の家でもあり研究所でもある。好きに過ごしてくれてかまわんよ」
「そうするとでも?」
「死にたいのならここにいろってことだ」
「は?」
「君を死なせることができるかもしれないってことだ。ずっとそのままでもいいなら逃げてもいいぞ」
そう言って私に背を向けた。
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