9:商業科生
2015/11/02(月) 16:51:32.86 ID:xdKpxQKH0
ちなみに、タイトルはあくまで主人公を表しているのであって、書いてる本人はそうでもない(と思う)ので安心?してください。
あんまりアレなのではなく、シリアス系ゾンビやフランケンものにしようと思います。話の流れによりますが・・・
続き
「い、いや、私は死んでないよ!生きてますよー!」
「いや、死んだから埋められたんでしょ」
「そ、そうだ!生き返ったのよ!奇跡も魔法もあるのよ!」
「いや、それ、ゾンビ・・・安心してください、死んでますよ」
にこっと笑顔を浮かべる。
「安心できない!」
「まぁ、とりあえず落ち着いて」
一瞬で背後を取り、注射器を打ち込む。
「あへっ」
変な声を上げて女は倒れた。
対死体用の筋肉弛緩剤&睡眠薬入りだ。
我ながら専門だけあって効果はてきめんだ。
これまでに何人もの死体をこうして拉致・・いや、丁寧にお連れした。
車に運ぶ間、女を観察する。
「ふむ・・・」
死体の損傷は、ない。
生きてる時の損傷や死因を除いて。
隻腕なのは元からか、それとも彼氏にやられたか・・・
「ん?」
女の肩のあたりに触れたとき、違和感を感じる。
「!・・・」
無事なほうの肩に傷がある。
おそらく、死んでからついたものだろう。
かなり荒い傷だ。
腕がないから、そこらの硬い石などで自分でやったに違いない。
死体になってから意識を取り戻した者の中には、たまに自殺を図るやつがいる。
どんなやつにも死は一度きり。
死ぬことはできない。
消えるならまた別だが・・・
俺の作ったものの中には、死者をよみがえらせてしまう薬がある。
それを飲んだ者は、楽には[ピーーー]ない。
死んでも生きていかなければならない。
死ぬことができなくなるのだ。
女もその中の一人。
俺が死体を回収してるのは、私情だけではない。
そういうやつらを本来の死体に戻すためでもある。
研究、観察、鑑賞、そして・・・仕事だ。
俺が一生かけてもやり遂げなければならない仕事。
俺のせいで死んだ死体を全部回収するまで俺はまだ[ピーーー]ないのだ。
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