過去ログ - 【フルメタ】サムシング・ライクア・スネーク・レッグ【ネタばれ注意】
1- 20
1: ◆FfvRSd7Ma6[saga]
2015/11/02(月) 21:01:12.37 ID:VoPtkJRoo

1: 2回目



1981年12月24日

ソビエト連邦 シベリア 秘密都市<ヤムスク11>



「被験者を殺処分しろ」

眉一つ動かさず、男はオペレータに命じた。

男の前のブラウン管のモニタには、被験者の少女が映されていた。

少女は彼の娘だった。

彼女は水槽の中にいて、酸素マスクを付け垂直に立っていた。

頭にはおびただしい数のコードが刺さっていた。

コードの先端は彼女の脳に達していた。



「薬剤投与開始」

オペレータはコンソールを操作し、薬剤の投与を開始した。

薬剤は彼女の自律神経をマヒさせ、心臓を止め、死に至らしめる。

彼女はわずかに動いただけであった。



ここはソビエト連邦の秘密都市<ヤムスク11>の実験施設。

ここに東側の科学者が集められ、超能力の軍事利用の研究が行われていた。

男は、実験施設の所長、ヴァロフ博士。

少女は、彼の娘のソフィアだった。



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2: ◆FfvRSd7Ma6[sage]
2015/11/02(月) 21:02:47.43 ID:VoPtkJRoo

【!!!警告!!!】

※フルメタル・パニックのネタばれあり
※フルメタ(長編)を全部読んだ人が対象
以下略



3: ◆FfvRSd7Ma6[sage]
2015/11/02(月) 21:04:57.22 ID:VoPtkJRoo

10年前



以下略



4: ◆FfvRSd7Ma6[sage]
2015/11/02(月) 21:07:31.77 ID:VoPtkJRoo

彼女は、彼が母と自分を捨てたことを知らず、父との出会いを喜んだ。

「ソフィア、父さんの研究を手伝ってくれないか?」

以下略



5: ◆FfvRSd7Ma6[sage]
2015/11/02(月) 21:09:43.29 ID:VoPtkJRoo

1か月前



以下略



6: ◆FfvRSd7Ma6[sage]
2015/11/02(月) 21:11:48.14 ID:VoPtkJRoo

彼女は週に一回、ピアノのレッスンを受けていた。

半年前、ヴァロフ博士の小規模の実験が成果を出した。

以下略



7: ◆FfvRSd7Ma6[sage]
2015/11/02(月) 21:13:12.67 ID:VoPtkJRoo

6時間前



以下略



8: ◆FfvRSd7Ma6[sage]
2015/11/02(月) 21:16:25.54 ID:VoPtkJRoo

30分前



以下略



9: ◆FfvRSd7Ma6[saga]
2015/11/02(月) 21:23:02.58 ID:VoPtkJRoo

水槽は実験施設の地下の大ホールにあった。

大ホールは体育館数個分の大きさだった。

以下略



10: ◆FfvRSd7Ma6[saga]
2015/11/02(月) 21:26:42.64 ID:VoPtkJRoo

ヴァロフ博士は、マイクに向けて話しかけた。

「ソフィア、今からガンマ波の増幅実験を行う」

以下略



11: ◆FfvRSd7Ma6[saga]
2015/11/02(月) 21:29:58.68 ID:VoPtkJRoo

10分前



以下略



12: ◆FfvRSd7Ma6[saga]
2015/11/02(月) 21:33:14.91 ID:VoPtkJRoo

ヴァロフ博士は、ソフィアに聞こえないように、マイクから口を離して言った。

「補助脳に供給する電力を上げろ」

以下略



13: ◆FfvRSd7Ma6[saga]
2015/11/02(月) 21:39:51.99 ID:VoPtkJRoo

ガンマ波の強度は、通常の数十万倍に達した。

「博士、あれを見てください!」

以下略



14: ◆FfvRSd7Ma6[saga]
2015/11/02(月) 21:45:11.37 ID:VoPtkJRoo

実験機材にも安全装置はあった。

想定以上の強度の脳波が発生した場合、装置の一番弱い箇所がヒューズのように焼き切れ、

以下略



15: ◆FfvRSd7Ma6[sage]
2015/11/02(月) 21:50:07.87 ID:VoPtkJRoo
>>14に誤記があったので、投稿しなおします。スマンス。


16: ◆FfvRSd7Ma6[sage]
2015/11/02(月) 21:50:39.41 ID:VoPtkJRoo

実験機材にも安全装置はあった。

想定以上の強度の脳波が発生した場合、装置の一番弱い箇所がヒューズのように焼き切れ、

以下略



17: ◆FfvRSd7Ma6[saga]
2015/11/02(月) 21:56:01.34 ID:VoPtkJRoo

永遠に続くように思われた激痛が消えたとき、ソフィアは自分が水槽の外にいることに気づいた。

(いや……水槽の外に出たんじゃない……わたしが大きくなっているんだ)

以下略



18: ◆FfvRSd7Ma6[saga]
2015/11/02(月) 22:03:17.53 ID:VoPtkJRoo

(お父さん……わたしを愛していなかったんだ……)

(でも、わたしがお父さんを愛していることは知っていて……それを利用していたんだ……)

以下略



19: ◆FfvRSd7Ma6[saga]
2015/11/02(月) 22:06:40.83 ID:VoPtkJRoo

「ガンマ波上昇!」

オペレータが絶叫した。

以下略



20: ◆FfvRSd7Ma6[saga]
2015/11/02(月) 22:16:15.49 ID:VoPtkJRoo

ラットは死の間際、活動的にガンマ波を放出する、という研究結果がある。

死の瞬間、彼女の脳は、通常の数千万倍の強度に達したガンマ波をさらに増幅した上で、オムニ・スフィアに叩きつけた。

以下略



21: ◆FfvRSd7Ma6[saga]
2015/11/02(月) 22:23:39.81 ID:VoPtkJRoo

1999年12月24日

日本 東京郊外 千鳥かなめの家

以下略



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