過去ログ - 工藤忍「走り出した足が止まらない!」
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/11/02(月) 21:03:24.23 ID:SBwHGf5K0

「あれ、忍が宣伝に行ったまま帰ってこないっす。迷ってるのかなぁ……プロデューサー、知ってるっすか?」

「さぁ。彼女のプロデューサーにでも会いに行ったのかね。沙紀はなんだ、忍ちゃん待ち?」

以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/11/02(月) 21:03:55.39 ID:SBwHGf5K0



 アタシは、はっきり言って努力が好き。

以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/11/02(月) 21:04:41.78 ID:SBwHGf5K0

 気をとり直して、じゃあ今はどうだって話。

 季節物の洋服が出た途端、トレンドはロケットスタートを決めたように移り変わっていく。
 それに追いつけ追い越せの集団を抜け出そうとしているのは、アイドルとしてのプライドのせいかな。
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/11/02(月) 21:05:26.36 ID:SBwHGf5K0



 アイドルっていうのはお伽話なんだ。

以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/11/02(月) 21:06:36.21 ID:SBwHGf5K0

 それでも、不安は拭えなかったから、そういう時にはちゃんと口に出して確かめようと思ったんだ。

 だから、思ったことそのまま彼に打ち明けた。

以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/11/02(月) 21:08:06.60 ID:SBwHGf5K0
 そんなわけでアタシはプロデューサーさんをすごく尊敬してるし、いつだって感謝してる。

 あと、できるなら、ずっと、お伽話を本当にし続けてほしいと思ってる。

 いつかはあの人の隣で「忍をプロデュースしてよかった!」って言ってもらうんだ。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/11/02(月) 21:08:44.39 ID:SBwHGf5K0
 あの人は「忍の努力が実ったんだ」って言うに決まってるけど、そうじゃない。

 アイドルデビューっていうお伽話のなかで、努力しなかった人はいないから。

 だから、アイドルになれたのは彼のおかげ。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/11/02(月) 21:09:22.30 ID:SBwHGf5K0



 宣伝に行くって口実で一人になった。

以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/11/02(月) 21:10:05.64 ID:SBwHGf5K0

 あの人を探している理由としては、このあと始まるライブのことを話したいから。

 心の奥底にある理由としては、学園祭をプロデューサーさんと少しでも見て回りたいから。

以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/11/02(月) 21:10:32.18 ID:SBwHGf5K0

 出入り口で蹴っ飛ばすように来客用スリッパを脱いで、急いで履いたローファーでアスファルトを蹴りだす。

 外には涼しい風が吹いている。

以下略



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