過去ログ - 未央「安価で他のアイドルに告白する!」
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252:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 21:02:59.74 ID:UOELG5e70
奈緒「え、えぇと……」

智絵里「…………」

見ると、智恵理ちゃんもどうにも気まずそうだ。
だ、だけど……だめだ、これ以降のプランが全く思い浮かばない! とりあえず喫茶店にでも一緒に行ってお話でもするか……?

奈緒「ど、どうしようか」

智絵里「…………あ……あの……」

奈緒「え、なに?」

智絵里「! あ、ご、ごめんなさい、やっぱりなんでも……」

奈緒「そ、そっか」

どうも彼女はだいぶ緊張しているようで、何か言いかけては押し黙る、という事を数回繰り返した後、うなだれるように声を漏らした。




智絵里「……じゃあ、その……また、明日……」


奈緒「えっ!?」

奈緒「(こ、このまま帰っちゃうの? そんなに私といるのが緊張しちゃったのかな……)」


私が言葉を発するよりも先に、智絵里ちゃんは表情を少し手で隠したまま、さささ、と足早に店を去ってしまった。

……うーん、どうも彼女にはそんなによく思われてないみたいだなぁ……。
まぁ、でもそれなら仕方ない。私も用事が無くなったことだし、今度こそ帰ろうかな。













智絵里「はぁ、はぁ……」

どうしよう、まだ、心臓がどきどきする。

智絵里「うぅ、私のばかばかばか……どうしてあそこで、喫茶店にでも誘えなかったんだろう……」

自分の勇気のなさにほとほと嫌気がさす。せっかく……せっかく奈緒さんと一緒に、買い物ができていたのに。

智絵里「……もっと一緒に、いたかったのに。……ひょっとしたら、印象悪くなっちゃったかな……」


雑誌でしか見たことのなかった憧れの人が数十メートル後ろにまだいるのに。
振り返ってもう一度近づく勇気は、私には、なかった。


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