過去ログ - 未央「安価で他のアイドルに告白する!」
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260:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 21:39:08.02 ID:UOELG5e70
智絵里「その……好き、だから……」

奈緒「そ、そっかそっか、クローバーね……」

どうやら彼女の探し物は、落とし物の類ではなかったらしい。
安心すると同時に、少し気が抜けてしまう。

奈緒「ほんとに好きなんだね、四つ葉のクローバー」

智絵里「は、はい! 私、小さいころからこればっかり見てきてて……。趣味って呼べるのも、これくらいしかなくて」

愛おしそうな表情を浮かべる智絵里ちゃんは、元来持つゆるやかな雰囲気がその柔らかい表情から零れて溢れるようで、見ている者を思わず落ち着かせるような力を持っている。
……あたしには絶対に持てないだろうその雰囲気は、いつまでも見ていたくなるほどかわいらしいものだった。

奈緒「……よし、じゃあいっちょ童心に帰ってクローバー探し、頑張るかな! こんなの小学校の時にクラスの男子とやったっきりだなー」

その場にしゃがんで、じっくりとあたりを見渡す。

……うーん三つ葉のものなら結構見るけど、四つ葉となるとやっぱり簡単には見つからないな……。
がさがさと軽く草をかき分けてみても、お目当てのものはなかなかあたしの前には表れてはくれなかった。

奈緒「智絵里ちゃん、そっちはどんな感じ?」

智絵里「え、えーっと、こっちも見当たらないですね……」

結局そのまま15分ほど探してみたけれど、出てくるのは三つ葉のものばかりで、四枚目の葉っぱは出てこなかった。
うーん、結構大変だなぁ、これ。智絵里ちゃんはこれが趣味って言ってたけど、こりゃ相当根気がないと務まらないな……。

探している場所が悪いのかもしれない、と少ししゃがんだまま移動すると…………ん?

奈緒「(あれ? ひょっとして……)」

智絵里ちゃんの近くの芝生に、葉が四枚ついているようなクローバーが一瞬見えた。

奈緒「(やった! ひょっとして見つけちゃったかも……)」


それがあたしの見間違いでないことを祈りながら、お目当てのクローバーに手を伸ばした。




↓3

1.同じクローバーを手に取ろうとした智絵里と手が触れあう。
2.うっかりつまづいて智絵里を押し倒す。


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