過去ログ - 未央「安価で他のアイドルに告白する!」
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296:名無しNIPPER[saga]
2015/11/06(金) 16:37:27.96 ID:iJKIgCdk0
スタッフ「どうすんの……次のステージはトリでダンスの予定だし、それが中止ってなったら……」

頭を抱えて壁にもたれるスタッフさんの顔色はどんどん悪くなっていく。な、何があったんだろう……。

奈緒「あの、何かあったんですか……?」

いてもたってもいられず、別のスタッフに話を聞く。その人は慌てた表情で、苦しそうに口を開いた。


スタッフ「あぁ、君たちの後にライブをやる予定だったユニットが、道路の渋滞でどうも間に合いそうにないって連絡がはいって……」

スタッフ「今日のイベントのトリだからこれが目当てで来てるって人も多いだろうし、今更中止にするわけにもいかないし」

スタッフ「もう一度トークショーや他のコーナーで時間を稼ぐにしたって限度があるだろうし、どうすりゃいいんだ……」

頭を抱えるスタッフさんの緊張はすぐに舞台裏に伝播したようで、様々な立場の人が急なトラブルに混乱しているようだ。

智絵里「ど、どうしよう……大変なことになってるみたい」

奈緒「うん……さすがにまたあたしたちが出てずっとトークをやるっていうのもできないし……」

……さっきまでいい雰囲気で終われそうだったイベントは、瞬く間にトラブルの渦中に巻き込まれていく。
かく言うあたしも、せっかく三人がまとまれたこのイベントが失敗に終わるなんてことは……絶対に嫌だった。

……くそっ、どうすれば……!






智絵里「……あの、お客さんに待ってもらうのって、どれくらいまでなら大丈夫そうですか……?」

ふいに、隣の智絵里ちゃんの声が聞こえた。
振り向くと、彼女にしては珍しく……今までに見たことがないくらい決意に満ちた表情をしていた。

スタッフ「……そうですね、事情を説明して中断させて貰うのも、せいぜい15分くらいが限界でしょうか。それ以上は何らかの手を打たないと……」

智絵里「……それなら、私たち三人でライブをやって、場を繋げる……っていうのは、できますか……!?」

奈緒「え……?」

智絵里ちゃんの小さな肩が僅かに震え、だけどこぶしはぎゅっと握って……、彼女は、そう力強く口にした。



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