過去ログ - 未央「安価で他のアイドルに告白する!」
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51:名無しNIPPER[saga]
2015/11/03(火) 00:43:12.74 ID:umkdWLTI0
未央「はい、コーヒーでよかった?」

凛「うん、大丈夫だよ。いただきます」

未央「うん。じゃあ私も横に座って……」ポスッ

凛「……えへへ」

未央「ん? どうしたの、しぶりん?」

凛「……いや、改めて幸せだなぁって。特別なことしなくても……こうやって隣で一緒の時間を過ごせるだけで、すっごく幸せ」

凛「それも全部……未央のおかげだよ。未央が告白してくれなきゃ、私ずっとこの気持ちを抱えたままだった」


コーヒーの缶を両手に持ったまま、しぶりんは少しうつむきがちにはにかんだ。その表情が、掛け値なしに心の底から幸せそうだ。
そんな彼女のしぐさを見て素直に可愛いと思う反面……やっぱり心の奥で、ちくちくと罪悪感が鋭い針のように私の心臓に突き刺さる。


未央「うん……そうだね……」


私が発した言葉に小さくしぶりんがうなずくと、それから特にお互い喋ることもなくなったのか、無言の時間が流れた。
とはいえそれは気まずさからくるものでは決してなく、むしろ彼女が全身からあふれさせている安心感や幸福感に、私も同じくして浸ってしまっていた、というのが本当のところだ。
勿論あの日以降の私たちの常として、二人きりでいるときにはいつでも手を繋いでいた。肩と肩が触れ合うほどの距離でベンチに座っている私たちは、お互いの片方の膝の上で、指と指を絡ませあった――いわゆる「恋人繋ぎ」で手を握り合っている。





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