過去ログ - 未央「安価で他のアイドルに告白する!」
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529:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 22:09:26.19 ID:hcpy2OTd0
未央「へ? シャワー?」

私が素っ頓狂な声で聞き返すのが早いか、胸の中にいたしぶりんはゆっくりと立ち上がると、ふらふらとした足取りで離れ、部屋に備え付けの浴室へと歩いて行った。
結局一度も私に表情を見せることはなかったので、彼女がどんな顔をしていたのかは分からない。ただ一つ分かることは、後ろから見える彼女の耳が相変わらず熟れたトマトのような色になっていたという事だけだ。

未央「ちょ……だ、大丈夫? 急にシャワーって……。ついていこうか?」

凛「……いい。……っていうか……」

ふと足取りを止めたしぶりんが、俯きながらつぶやく。


凛「今一緒にお風呂入ったりなんかしたら………私、多分、おかしくなっちゃうと思うから……」


聞き取れるか聞き取れないか分からないくらいの声量でそう発すると、しぶりんはおぼつかない千鳥足でゆっくりと脱衣所に消えていった。


未央「…………」

ぽかん、と口を開けたまま、窓のへりに一人残された私。
気が付けばもう花火はいつの間にか終わっていたようで、夜空はまた星と月の光がかすかに雲の隙間から見えるだけになっていた。



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