過去ログ - 未央「安価で他のアイドルに告白する!」
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594:名無しNIPPER[saga]
2015/11/29(日) 23:43:50.64 ID:AzfF0Ft50
未央「で……さ。私どうしたらいいのかなぁ、私」

雨の日に捨てられた子犬のような目で私を見つめてくる未央。……そんな目で見られても。

加蓮「でも……私にはどうしようもない問題だよ。二人の関係は……まぁ、二人にしか解決できないと思うし……。それこそ私にはこうやってあんたの惚気を聞いてあげることくらいしかできないよ」

未央「んん……だよね……。惚気じゃないけど」

はぁ、と大きく息を吐いて未央がうなだれる。

加蓮「ごめんね。力になれなくて」

未央「え? いや、ううん。全然大丈夫だよ。こうやって話聞いてもらうだけでも楽になるし……。とりあえず今はまだ思い切った行動には出られないかな。あーちゃんと一緒にいられるってだけでも十分幸せだし」

加蓮「……そっか」

丁度飲み終えて空になったシェイクをテーブルに置く。まぁ、私も友達がこうやって恋愛で悩んでいる様を見るのはいい気分がするものではないけれど。

加蓮「……まぁ、また今度それとなく予定聞いておいてさ、一緒に遊びにでも誘ってみたらいいんじゃない? 藍子ちゃんとは友達なんだし、それくらいは普通でしょ」

未央「うん……あー、でも、その時になったらまた私すっごく緊張しそうだなぁ。もしあんまり誘って迷惑だったらどうしよう……」

とりあえず、あんたは私に惚気話を聞かせる方を迷惑だと認識するところから始めようか、とは言わないでおいた。

未央「じゃあ……私そろそろ行くよ。ありがとね、付き合ってくれて」

加蓮「……まぁ、これくらいはいいんだけどさ」

なんだか煮え切らない話だったような気がするけれど、未央はそう言うとバッグを持って席を立った。





加蓮「それにしてもなんだか友達の惚気を聞かされるのって、これが初めてじゃないような気がするけど……気のせいかな」

未央の姿が見えなくなると、私はふっと嘆息した。


すると、今度は急に私のスマホが鳴り始める。
LINEの画面に映っていたその名前を見て……なんというか、私の吐くため息はより深いものとなった。

加蓮「……やれやれ。未央も大変だよなぁ」

加蓮「……まぁ、本当に大変なのは、ある意味私の方かもしれないけれど」

LINEの画面に表示されたメッセージに、思わず額を抑える。





「突然すみません。今度お時間ありますか?」



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