過去ログ - 未央「安価で他のアイドルに告白する!」
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600:名無しNIPPER[saga]
2015/11/30(月) 00:18:23.95 ID:NOcXDrgR0
藍子「そ、それで……昨日は一緒にいられてすっごく嬉しかったんですけど……だけど何だか、収録が終わって一緒に帰っていて、最後に別れるときになって「あぁ、ここでもう今日は未央ちゃんとさよならしちゃうんだ」って思ったら……私、うぅ、今思い返しても恥ずかしいんですけど」

加蓮「うん」

藍子「その……私、もっと未央ちゃんに触れたいって思っちゃって。でも急に「手を繋いでいいですか」なんて言ったら変に思われそうだし、第一恥ずかしいじゃないですか。それでその……足が、ちょっとつまづいたふりをして、未央ちゃんに……わざと倒れこんじゃって」

加蓮「……うん」

藍子「未央ちゃんは私をしっかり受け止めてくれて……。その時に未央ちゃんの体温とか、肌の感触とか、すっごく伝わってきて、一気に幸せがふわって巻き起こって……。でも、あんまり長いこと抱きしめられてるわけにもいかないから、ちょっとしたらすぐに離れて……」

加蓮「…………うん」

藍子「ほんとは私、こんなことわざとするなんて悪いことだって思ったんですけど……。未央ちゃんは気にせずに笑ってくれて……。まるで王子様みたいで……。……うぅ、今でも未央ちゃんに抱きしめられた体がどきどきしてるみたいで……」

加蓮「………………うん」

藍子「まぁ、未央ちゃんは私の事はただの友達としか思ってないでしょうけれど……。でも……こ、告白なんかして今の関係が終わっちゃたら……と思うと、そんなことする勇気もないし……って、加蓮さん、聞いてます?」

加蓮「………………うん、聞いてる聞いてる」

紅茶を一気にぐいっと飲み干すと、私は――心の中で胸中を思い切りぶちまけた。




加蓮「(…………もうあんたら付き合ってしまえ!!! どっちからでもいいから告白しろ!!! 200%成功するから!!!)」



加蓮「ソッカー、タイヘンダネ」

あぁ、心を殺すという作業がこんなにも辛いものだなんて。
自分を無くし役にのめりこむ彼女たちの凄さが、全く分かりたくない形で分かってしまった気がする。



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