過去ログ - 未央「安価で他のアイドルに告白する!」
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667:名無しNIPPER[saga]
2015/12/07(月) 23:45:51.03 ID:8To63Ssq0
薄く伸ばした乳白色のクリームを、しっとりとした彼女の肌に少しづつ塗りこんでいく。自分でも、今自分が何をやっているのかよく分からない。
あれ? なんでこんなことになっているんだっけ――。

未央「(……あ、あーちゃんの肌、やっぱり柔らかくて気持ちいい…………じゃなくって!)」

デッキチェアにうつ伏せになったあーちゃんの二の腕に、ぺたぺたとした感触で触っていく。女の子らしい肌のきめ細やかさが私の指の間に沈み込むようで、混乱する私の頭をその感触がさらにかき乱していく。

未央「(な……なんであーちゃんおっけーしてくれたんだろ……。いや、でもあれかな。同じポジティブパッションのユニットで活動してることもあるし、あーちゃん的には友達に塗ってもらうくらいなら普通なのかな……)」

脳裏でそんな事を考えながら、彼女の手のひら、指先まで直接私の手でクリームを塗ってゆく。この薄い液体の膜一枚隔てて私とあーちゃんの手が触れ合っているのだと思うと、急に顔に熱が灯ってくるのが分かる。

未央「ど、どうかな、こんな感じで……」

藍子「……は、はい。大丈夫、です……」

声をかけるもそれ以上会話が進行する事はなく、もう片方の彼女の手にも同じようにクリームを塗る。――あぁ、なんだかもうこれだけで、今日の私は満たされてしまったような気もするけれどしかし、冷静に考えてみれば自分の理解の整理が及びもつかないところで物事が進行している、という感覚が私の頭を上滑りしていく。

もう片方の彼女の手のひらに、指に、私の指を絡めるようにして隅々までクリームを塗っていく。

――するとあーちゃんは突然、私の指先をぎゅっ……と、ほんの少しの弱々しい力で静かに握ってきた。一瞬、私の手の動きが止まる。

未央「………っ」

クリームでぬめった感触と、彼女の指の腹の柔らかい感触が合わさって、彼女に包まれた指先が急に暖かい熱を帯びたような感覚がした。

藍子「あ……ご、ごめんなさい、つい……」

未央「い、いや、大丈夫だけど……」

……びっくりした。急に――あんなことされたもんだから、なんだか心臓のどきどきが、さらに加速しちゃうよ……。



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