過去ログ - 未央「安価で他のアイドルに告白する!」
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695: ◆bdus5wZu/VP9[saga]
2015/12/11(金) 21:53:54.19 ID:v2roAsR20
未央「(うぅ……なんだか、私が変な事やっちゃったせいで妙な空気になっちゃったな)」

未央「(あーちゃんもさっきから恥ずかしがって下向いちゃってるし……。いくら友達でも、やっぱ胸触られたら嫌だよね、そりゃ……)」

うむむ、どうしたものか……と思案していると、ふと、ここの名物的な存在だと聞いていたウォータースライダーの存在を思い出した。なんでも県内でも指折りの大型らしく、下調べをしている時から実は結構気になっていたのだ。
そうだ、ここはあーちゃんと一緒にウォータースライダーで滑って、何となく気まずくなったこの空気を吹き飛ばしてしまおう!

未央「ねぇねぇあーちゃん、せっかくだからさ、ウォータースライダー乗らない? ここの名物みたいなんだ」

藍子「そ、そうなんですか? 私、こういうのはやったことないですけど……でも、なんだか楽しそうですね」

未央「うんうん! 今丁度人少ないから、そんなに並ばなくても乗れそうだね。それじゃあレッツゴー!」

自分を奮い立たせるためにやたら大きめの声でそう言うと、私はあーちゃんの手をとってウォータースライダーへと早歩きで歩き出した。

ついさっきまで彼女の体を隅から隅まで――というと語弊があるものの、ともかくもっとすごいことをしていたのだから、私の中では今さら手を繋ぐことへの抵抗感は薄くなっていた。
彼女の手を握ると一瞬、ぴくんとその小さな手が私の手の中で跳ねる。しかしすぐに、あーちゃんはおずおずと優しい力で私の手を握り返してくれた。
上目遣いでこちらを恥ずかし気に見つめるあーちゃんと視線が合うと、その瞬間私の心拍数がぐぐっと上昇する。

……いや、やっぱりこれはこれで結構恥ずかしい。


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