過去ログ - 未央「安価で他のアイドルに告白する!」
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747: ◆bdus5wZu/VP9[saga]
2015/12/14(月) 01:21:08.90 ID:DumkXuOQ0
藍子「おかしいですよね。その人と手を繋ぐだけでも自然と顔が熱くなって、輝くようなその笑顔を向けられると、それだけで胸の中がいっぱいになってしまうんです。多分、周りから見られているよりずっと単純な女の子なんだと思います、私」

藍子「だけど……もう、ずっと――ずっと前から抱いてきたその気持ちを、隠し続けるのは……大変なんです。特に、私みたいな根性なしにとっては」

自分でもよくこれだけ舌が回ると思う。普段はおっとりとしすぎていて、自分の伝えたいことの半分も伝えられないことだって多いのに。
だけど、今なら。胸の奥につっかえていた気持ちがすべて、溶けて流れ出していくかのように溢れていく。

藍子「多分、これが――恋、なんだと思います。だから……私には好きな人がいます」

藍子「私は――その人の事が、好きです」


藍子「……大好き、です」






藍子「…………」


……言いたいことが言い終わったかと思うと、ふと体の力が抜けてしまった。彼女の胸元にそのまま倒れこむようにして抱き着いてしまう。


言った。思っていること、すべて。

私って、こんなに勇気がある子だったんでしょうか。それともこの……好きな人と一緒に、抱き着きながら泳いでいる状況が、私のなけなしの勇気を振り絞らせたんでしょうか。
それは分からないけれど――1つだけ分かっていることは、もう私は後には引けない、ということだけ。



藍子「…………そういう未央ちゃんは、いるんですか?」


藍子「――好きな人」


追い詰められると人はなんだってできると言うけれど、どうやら今の私がそれに当てはまるみたいだ。

私は再びゆっくりと頭を上げると――目の前の未央ちゃんの瞳に、そう問いかけた。


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