過去ログ - 未央「安価で他のアイドルに告白する!」
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91:名無しNIPPER[saga]
2015/11/03(火) 14:15:36.17 ID:umkdWLTI0
――で、映画が始まって一時間ほど経って。

未央「(こ、これって……)」

さすがに鈍感な私でも、もう分かった。

未央「(この映画、恋愛は恋愛でも、女の人同士で恋愛するやつだ……!)」

映画の舞台になっているのは女子高らしく、そこで気弱な女の子が、同級生の快活な女の子に恋をする、といった内容のものらしかった。
あまり名前を聞いたことがなかったのは、ひょっとして内容がこういうもの……だったからなのだろうか。
しかし映画の内容自体はなかなかどうして面白く、すでに中盤に差し掛かるころには物語の展開に引き込まれてしまっている私がいた。

でもそれは――


未央「(隣で手を繋ぎながら観ているしぶりんがいなかったら、純粋に楽しめてたのかもしれないけど――)」

当然映画館の中でも隣の席同士をとった私たちは、しぶりんが私の肩に頭をもたれかかるようにして映画を鑑賞している状態になっている。
この映画の製作監督も、まさか本当に女の子同士の恋人が見に来てるなんてしったらなんて思うんだろう……。

そんなことを考えていると、どんどん物語は進んでいった。いよいよクライマックスにさしかかろうとしている。

二人を阻むいくつもの障害や難関を乗り越え、ついに気弱な女の子が抱える想いは、その想い人に届こうとしていた。
画面の向こうの二人は手に手をとりあい、ついにお互いの想いが通じ合う時がやってきたのだ。

未央「(う、展開自体は普通に感動的だよ……)」

未央「(……ん? しぶりん)」

画面に夢中で気が付かなかったが、隣の席に座っているしぶりんが、なぜかもぞもぞと動いているような気がした。


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