過去ログ - 【安価】七つの家で聖杯戦争RETRY【募集系】2 -SS速報VIP

過去ログ - 【安価】七つの家で聖杯戦争RETRY【募集系】2

↓ 1- 覧 板 20

818: ◆BX96/KwFHU[saga]
2016/02/07(日) 21:26:40.66 ID:e+mfWOSAo

　圧倒的戦力差。
　その姿を見た誰もが――――少なくとも、一方の勢力の実力を知っている者なら誰でも、その戦力差に絶望を覚えるだろう。

　火宮一門は混血や異能力者を多く含む、生粋の戦闘集団である。
　魔術においては卓越したものを持たないこの家が、長きに渡り、それも10年来に及ぶ『大罪人を擁した』ことによる迫害をも者ともせず、
　今、ここに瀬分町の名家七家の一員として残り続けているのは、偏にその単体能力の高さが所以である。

　一部を除いて、一門の構成員の戦闘能力は極めて高く、熟練の魔術師であっても、彼らを倒すのには手こずるほどだ。
　そんな彼らは普段方々に散っていることが多く、原則その総員が集結し、敵と相対するということは少ない。

　しかし今彼らは重なった奇運により、こうして本家山荘の前に一同に介している。
　彼ら全員がその戦力を余すことなく活用出来たならば、サーヴァント相手にすら互角に戦うことが可能だろう。
　そして家内の結束力が高いことでも知られるこの家は、その『各人の能力を活かす』という点について、非常に強いものを持っている。

　恐らく火宮家を知るあらゆる人間は、いわば火宮家の完全体とも言えるこの布陣を前にするなど、考えたくもないことだろうし……
　そしてもしそんな状況になれば、サーヴァントなしならば一目散になって逃げ出すだろう。

　しかし、知らない人間ならばどうか。
　瀬分町の名門七家は主に瀬分町に本拠を置く家によって構成されているが、二つだけ例外がある。
　一つ、全国に勢力を広げる、『資本』の長者、金井家。
　そしてもう一つが、イギリスより来たりし貴族の遠い親戚筋、アレキサンドライト。
　今火宮の最強布陣を前にしているセト・アレキサンドライトも、そんなアレキサンドライト家の人間であり……

　同家の人間が屡々煩う、遺伝病のような傾向、即ち『慢心』に毒された青年だった。

　wWＷw／　　　　　 ,. -ｰ､,. -ｰ､　　　　＼ｗＷＷｗ
　カ　ス　 ≫　　　／／／　　　　　ヽ,　　≪
　ッ. ゴ　　≫.　,ｲ ,!ﾞiW（(　λいﾘﾘ　i　i　 ≪　　ふ
　コ　イ　　 ≫ （｛ | ,| 后＼! 后y'ﾚﾉ l　l　≪ 　　は
　イ　ぞ　　.≫ 　`iﾍ(`～介ー～'~ｒ~i　/ ≪ .　　は
　イ　｜　　.≫.　　ﾞ! 　ﾔ＝ｧ　　|'´,./　 ≪. 　　は
　ぞ　　　　 ≫. 　　ヽ　ヒ/ 　　/~　　　 ≪.　　｜
　｜　　　　≫　　　　＼. ｰ'　／　　　　　 ≪.　　 |
　 !!　　　　≫　　　　　　￣￣　　　　　　　／MＭＭM
　MMＭM＼

　彼には敵の強大さが見えていない。
　否、端から見てすらいないのだ。

　彼にとって、彼と彼の家の人間を除く全ては下郎に過ぎない。
　彼にとって、彼と彼の使い魔を除く全ては彼の使い魔のすばらしさを実感するための噛ませ犬に過ぎない。

　現実には、彼の方が噛ませ犬だったとしても。

<<前のレス[*]｜次のレス[#]>>

983Res/957.54 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ